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都内で出会える名建築「御殿山庭園」

紅葉の見ごろが終わりを迎えるころ、都内でわずかに残った紅葉を求めて、今年最後の紅葉狩りに出かけました。
品川駅から程近い御殿山トラストシティ内にある「御殿山庭園」です。

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回遊式庭園「御殿山庭園」の魅力

池泉回遊式の和風庭園に、フランク・ロイド・ライトの「落水荘」をイメージさせる滝の造形が見事にマッチしています。
残念ながら都内の紅葉も見ごろを終えた時期だったため、御殿山庭園の紅葉も来年にお預けとなりましたが、滝から感じられるマイナスイオン効果と回遊式の庭園内を彩る豊かな植物を鑑賞するだけでも季節を問わず訪れる価値ありです。

茶室「有時庵」

出典:GOTENYAMA TRUSTCITY 茶室「有時庵」

庭園内には、茶室「有時庵」を見ることができます。設計は、2019年に建築界のノーベル賞とも呼ばれている「プリツカー賞」を受賞した磯崎新氏によるものです。残念ながら通常は非公開とのことです。

御殿山トラストシティについて

出典:GOTENYAMA TRUSTCITY

御殿山トラストシティは、ホテル「東京マリオットホテル」・オフィス「御殿山トラストタワー」・レジデンス「御殿山トラストコート」、そして御殿山庭園からなる複合施設です。
手掛けたのは、森トラスト株式会社。竣工は1990年とのことですが、閑静な佇まいの御殿山にあって、時代を経ても褪せない空間デザインだなと感じました。
ホテル・オフィス・レジデンスからは御殿山庭園が鳥瞰できる配置になっていますが、上手く溶け込みながら都会の真ん中にある庭園とは思えないほどの静けさでした。

浮世絵に見る御殿山の風景

歌川広重
東都名所「御殿山花見・品川全図」
所蔵:国立国会図書館
歌川広重
江戸名所「御殿山花盛」
所蔵:国立国会図書館
歌川広重
江戸名所「御殿山遊楽」
所蔵:国立国会図書館

御殿山庭園の由来は、太田道灌が江戸城に入る前、居住していた城「御殿山城」の名残。徳川家康が江戸城に入ってからは「品川御殿」と呼ばれ、歴代将軍の鷹狩の休憩所、茶会の場として利用されていました。春には桜、秋には紅葉の名所として江戸の時代から人々に親しまれていました。

桜の季節・紅葉狩りの季節には、都内を散策する際の選択肢の一つとしてチェックしてみてください!

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